大人が普段仕事でPC,スマホ,タブレットを使うように、子どもたちの日常生活でもデジタル機器の使用は一般化されています。
三浦市も2021年度に「GIGAスクール構想」で市内児童生徒1人1台ずつタブレットPCが支給されました。
ICTを活用することで主体的に情報取得をする子が増え、Googleを使ったオンライン共同編集によるプレゼン資料作成など、現代社会と学校教育環境のギャップが埋まりつつあると思います。また、オンラインミーティングやオンデマンドを普及させることで、三浦にいながら最先端の学習、話題などを吸収できる可能性が増えました。
この環境を維持するための予算取得は三浦の未来の人材育成に必要不可欠です。
学校の教科書に何度も出てくる三浦市。
農業・漁業などの産業に関することや、小網代の森、城ヶ島、三浦海岸、地層など自然環境のこと。また、祭りや伝統芸能など文化風習のこと。そして、縄文時代の遺跡や三浦一族の城跡、陣屋跡、戦争遺構など歴史のこと。
これらを知識として知っているだけじゃなく、実際に訪れ、触れてみることで実体験を積み重ねられたら・・・?
「百聞は一見に如かず」のことわざ通り、三浦は実体験のできる教育資源が豊富なまちなんです。
私が中学生の頃から話題になっていました。
2019年に「三浦市学校教育ビジョン」が策定されてから4年が経ちました。
その間、私は農業に携わりながら、3年間非常勤講師を努め、最後の3年間は臨時的任用職員(担任)として教育現場に携わりました。
元教員という立場で、率直に申し上げると「統廃合はしたほうがいい」です。
理由は明白で、子どもの成長を第一に考えるなら、多くの人の価値観に触れることが実社会で生きるのに必要だからです。
また、複数級で学年を組むことによりクラス替えが可能になり、子どもたちの人間関係改善も見込まれます。
加えて、教員同士の仕事・役割分担が可能で、教科の研究など教員の資質向上も期待できます。
一方で、少人数での授業の良さもあるので統合時に昔のような40人クラスになる事態を避けねばなりません。
また、通学時間・距離の増加により安全面が危惧されておりますが、
これら諸問題こそ我々大人が一生懸命子どもたちのために知恵を振り絞る責任があるのではないでしょうか?
教育委員会は政治から独立して教育を担う組織であるため、議会からの干渉も避けなければなりませんが、元教員の経験を活かして、三浦の子どもの未来のために何をすべきか真剣に取り組んで参ります。
統廃合の問題の一つとして、廃校後の校舎の用途も挙げられています。暫定的には、市民活動の場として使用するのが良いでしょう。
ただし、維持・運営にも資金が必要なため校舎を区画割にして事業者に貸し出したり、一時預かりなどの託児所、学童、塾、各種習い事教室、支援教育の相談所、廃校を利用した商業施設・宿泊施設、自然教室等、
アイデア次第でいろんな事ができると思っています。
勝算のないまますぐさま更地にして新しいモノにするのではなく、どんなまちにしたいか、どんな場所にしたいか、ビジョンを明確にし、
既存の施設×アイデアでビジネスイノベーションを皆で起こしていきましょう!
教育現場に携わって私が感心したのは、我々やそれより上の世代よりも、子どもたちのほうが他者との違い、多様な価値観に寛容だったことです。
そもそも、男女の性差別、発達障害、身体障害、LGBTQなど全ての差別の原因は、違いを受け入れられない未熟な心だと私は考えています。
その点、人と違うことが当たり前で、他者の個性を尊重できる多様な価値観の中で生きている子どもたちは、ダイバーシティ社会に大人よりも抵抗なく溶け込める世代だと言えます。
「三崎と初声じゃ文化が違う。南下浦は別のまち」
なんて聞くこともありますが、それでいいんです。違いを受け入れてお互い認め合っているじゃないですか。
「みんな違って、みんないい」ができる三浦だからこそ、思いやりのある共生社会の実現を考えたい。
そのために姉妹都市である須坂市と積極的な交流を図り、オーストラリアのウォーナンブール市と国際姉妹都市交流、その他諸外国とも関係を結び深めることで、世界基準で多様な価値観と触れ合える環境作りを目指します。
「三浦の子は、思考がグローバルスタンダードだぜ」
こんなことが言えるまちってカッコよくないですか?
私も2003年に三浦市の派遣事業でウォーナンブールに14日間滞在し、外から三浦を見つめ直すことで視野が広がった気がしました。
当時のように現地滞在が叶わなかったとしても、ICTが普及している今なら、多くの子が世界を知るきっかけを作ることで、三浦の未来の可能性が一気に広がると思っています。
何を大それたことを・・・と思う方もいると思います。
でも、今の社会と学校の体制、合ってないと感じる方いませんか?
実際合っていません。
皆さんが頭に思い描く、いわゆる「日本の学校」という体制は明治期に形成されました。
マイナーチェンジはあれど、「少ない教員で多くの生徒に効率よく一斉に勉学を教える場所」としてスタートしていますから、今のように、多様な個性を認め、一人ひとりに合う学び方を教員がアレンジしていくには、いくら先生たちが教材研究してスキルアップしても、限界があります。
だったら、法律を変えるか、その隙間を縫うしかない。
もはやこれは三浦だけの問題ではない。範疇を超えている。と思う方はもっともだと思います。
しかし、三浦だけでは無理なことも、各地に散った大学時代の仲間・教員、青年会議所活動を通して知り合った市議、県議、国会議員の方々、様々なネットワーク、パイプを使えば可能です。
無理難題を己の全てを使って解決することが、市民の代弁者としての役割だと思っています。
幸いにも三浦のために頭を下げることも厭わないほど、無理難題を突破する経験を積ませて頂きました。
・支援教育への理解・普及
・スクールカウンセラー(sc)、スクールソーシャルワーカー(ssw)の増配置
・学校設備の改修・補修
☆統合後も小人数の複数級を維持できる教員の配置、配置増
(ここが一番難しいので、文科省や国・県と協力し国家戦略特区の枠組みで特例措置を出せたら)
以上のことが円滑に進むよう、教育委員会と議論を交わし、「全ては三浦の子どもたちのために」なるよう取り組んでまいります。